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クシュン!
突然のくしゃみに俺は横を見る。
「すいません」
松本が鼻をすすりながら言う。
そう言えばいつの間にか俺と松本の間に距離が出来ていた。
俺は後ろから松本の肩に手を置き側に抱きよせた。
触れた松本の髪が冷たかった。
そんなに長い間話をしていたのだろうか……。
「か……課長私大丈夫ですから」
逃げ腰の松本をからかいたくなって俺は抱いている腕に力をグッと入れる。
「俺が寒いんだから抵抗すんな」
松本は諦めたのか肩の力を抜いた。
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