密室の二人
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「……おい!」 課長に声をかけられ私は動きをピタリと止める。 「いい加減諦めろよ」 解ってる、解ってますとも。 でも課長のように落ち着いて座ってなんていられないんです。 私はさっきっからドアの前を行ったり来たり。 そんなことしたところでドアが開くわけないんだけど。 「美由、こっちおいで」 課長に手招きされ渋々と課長のそばまで行く。 座れと促され私は課長の隣に腰を降ろした。
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