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~貴史~
将来の道が強制的に決まってる俺にとって大学なんてただの通過点に過ぎなかった。
一応経済学を学びながら単位を落とさない程度に好きなことをやっていた。
女もいなかった訳じゃない。
いや……。いなかったというよりは適当に遊んでた。
女は大抵俺の容姿と大財閥の息子というだけで寄ってくる。
そんな相手に本気になれる訳がない。
そんな時沙織と出会った。
沙織は俺を一人の男として見てくれた。
奥田物産の跡取り息子としてではなく奥田貴史として接してくれた。
俺は徐々に沙織に惹かれていった。
1年ぐらいは友達の関係が続いていたがいつの間にか恋人関係になっていた。
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