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そんな事わかってる。
課長のホントの恋人だったらそんな噂なんて笑い飛ばしてたと思う。
でも今はただ課長に片思いしている一人の女だ。
私はまだこの二人にきちんと気持ちを伝えていない。
特にひよりは課長の事好きだからなんだか言いづらいって言うのもあるんだけど。
でもこの二人には隠してちゃいけいないと思った。
「あのさ……」
「でも私はなんか好きじゃないんだよなー」
私が二人に話をしようとした時ひよりが言った。
「だって勝手だと思わない?課長の事振っておいて戻って来た途端言い寄るなんて、都合よすぎだよ。そーゆう女私嫌い」
「ひより」
今まで黙って食事をしていた千恵がひよりを一言で牽制した。
視線をチラリとひよりに向けそしてまた視線を移す。
私たちは千恵の視線の先を見た。
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