元カノからの宣戦布告

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「噂をすればなんとやらね」 私たちの視線の先には入口に立っている沙織さんがいた。 やばっ!目が合った。 私は慌てて食事を始めた。 だが既に遅し……。 コツコツと沙織さんのヒールの音が近づいてくる。 「松本さん?」 頭上から沙織さんの声が聞こえてくる。 私は顔を上げるしかなかった。 「ここで食事してるの?たしかここって……」 「役員専用ですけど?」 私の代わりにひよりが答えた。 「なぜあなた達が?」 「社長の許可いただいてますので」 千恵が秘書の顔で言った。 千恵の顔を見た沙織さんは「ああ」と納得し、 「御一緒してもいいかしら」 とまだ返事をしてないのに空いているひよりの隣に座った。
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