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「私も美由の意見に賛成です」
コーヒーを一口飲んで千恵が言った。
「やはり本人に聞くのが筋ってものじゃないでしょうか」
ひよりが大きく首を縦に振る。
「仮に課長に彼女がいたとして桜井さんはどうするおつもりなんですか?」
コーヒーカップを置いて千恵が沙織さんに向かって言った。
私から顔がはっきり見えないけど雰囲気から冷たい空気を感じる。
静かな空気が漂う私達のテーブル。
周りのざわつきも聞こえないほど静かに感じられた。
私は沙織さんの言葉を待った。
「どうするかって?決まってるじゃない」
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