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言われてみればそうかもしれない。
沙織さんは昨日私と課長が一緒にいるところを目撃している。
あの時から沙織さんが私に対する目が普通じゃない事は鈍い私でも解っていた。
そして今さっき沙織さんが言った言葉は私に向けられていた。
「美由、あんな女に負けんじゃないわよ!」
ひよりが身を乗り出し私の両手をグッと掴んで言った。
負けるとか負けないとかそんな問題じゃないんだけどな……。
私がそう思っていると、
「課長は美由にちゃんと操を立てる人だと思うわよ」
千恵が言った。
「なんだかんだ言っても美由を気にかけてるし、大事にしてくれてると思うわよ」
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