721人が本棚に入れています
本棚に追加
千恵の言葉に課長から言われた言葉を思い出す。
『俺は約束は守る。今お前は俺の彼女だ。違うか?』
その時どんなに嬉しいと思ったか。
課長は絶対約束は守ると誓ってくれた。
それを私が信じなくてどうするの?
でも……もしまた裏切られたら私は……。
「美由?どうしたの?」
ひよりの声が耳に届き私は我に帰る。
「ううん。ごめん」
心配そうな二人の顔を見て私はもう一度覚悟を決めた。
前の恋は二人に隠し通してきた。
それは相手が望んだからそれに従っただけだけど……。
本当は二人に相談したかった。
楽しい事も辛い事も一緒に分かち合ってほしかった。
今回の恋も一人じゃ抱えきれない問題だらけだから……。
「ひより、千恵。今週末空いてる?」
私の問いかけに二人は笑顔で頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!