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私は必死に課長から離れようとするが男の力にかなう訳がない。
「離したらお前また逃げるだろ?」
「当たり前です」
恥ずかしいもん。
ほんとに誰かに見られたらどうするんだろ?
「沙織と何かあったのか?」
「えっ?」
課長からの問いかけに対抗していた力が抜けてしまった。
「なんで……」
きっと何もないって言っても課長には解っているだろう。
私の反応が何かあると語っているから。
「美由?何があった」
課長はずるい。
こーゆう時は必ず私の名前を呼ぶ。
私がそれに弱いことをまるで知っているかのように……。
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