視線

18/21
660人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
少しだけ不安が取り除かれたような気がした。 私は目を瞑って心地よさに浸っていた。 「……と。……もと」 うるさいな~。 人がいい気分でいるのに。 「松本」 顔を上げると課長私を呼んでいた。 「いいのか?」 課長が指をさしている。 その指の先をたどると……。 ヒエェェェェ!! なぜかそこに新入社員の太郎くんが真っ赤な顔をして立っていた 私はおもいっきり課長を突き飛ばした。 「痛ってーな」 「何でもっと早く言ってくれないんですか!」 「別にいいだろ。恋人同士の逢引なんだし。な?」 私じゃなくて太郎くんに聞く課長。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!