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そして私のデスクの前で止まった。
「松本さん」
その人とは沙織さん。
怒った声で私を呼んだ。
「ちょっと話しがあるから私の部屋に来てくれる?」
その声は強制的に聞こえきっと拒否なんてできないだろう。
きっと課長と私の事が耳にはいったに違いない。
まだ私は沙織さんと直接仕事をしている訳じゃない。
仕事以外という事はもうその事しか考えられなかった。
「桜井さん、どうされたんですか?」
課長の声が聞こえホッと息を吐く。
「松本が何かしましたか?」
課長は丁寧な口調で話しかける。
いくら知り合いとは言え相手はデザイナーの先生。
社員の手前その対応は当然の事だ。
だか沙織さんは面白くないのだろう。
「話があるのよ!」
強い口調で言った。
「仕事の話でしたら私も一緒に聞きますが?」
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