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「春川さんが変な事いうから……」
部長はテーブルを拭きながら言った。
「おじさんをからかうんじゃない!」
「私はおじさんなんて思ってません」
「だけど……君とは一回り以上年が離れてるんだよ」
「だから何ですか?恋愛に12歳以上年が離れてたらダメってルールがあるんですか?」
「いや……。そうじゃなくて……」
部長が慌てて手を横に振る。
「少し前の私は部長の事なんとも思ってませんでした。でも初めて部長と話をした時から違う何かを感じていたんです。それが何かは分かりませんでした。けどやっと分かったんです。私……部長の優しい笑顔に癒されるんです。ずっと一緒にいたいって……」
恥ずかしい……。
正直上手く伝えられたか解らない。
でも自分の気持ちを伝えるってとても大切だと改めて思った。
「俺も……。君の事誤解していた。でも君と話ようになってそれは間違ってる事に気がついた。だけど俺はバツイチだし……。もう恋愛は懲り懲りだろって自分に言い聞かせてた。俺も君に癒されたんだよ。」
「えっ?」
部長の言葉に私は顔を上げた。
「俺は君と初めて会った時にもう一目惚れしていたのかもしれないな……」
部長が……私を……?
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