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「そろそろ帰るか」
課長が腰を上げた。
そして私の顔を見る。
「お前は帰んないのか?」
本当はもう少しゆっくりしたかったが二人に恋人宣言した以上別々に帰るのは不自然だもんね。
まぁ、来たのも別々だったから今更って言えば今更だけど……。
「帰ります」
私も重たい腰を上げレジまで急ぐ。
やっぱり……。
課長が私の分も支払いをしていた。
ここは課長の立場を考えて素直にごちそうさまでしたとお礼をいった。
「修、また来るよ」
カウンターで作業をしている修さんに課長が片手を上げる。
私も修さんに頭を下げた。
「おう!今度は一緒に来いよ」
修さんは笑顔でそう言った。
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