この子誰の子?-2

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うわ~……すごい! 中に入って私は歓喜の声を上げた。 ロビーは私が想像した以上に素敵だった。 温かい感じがありつつ清潔感もあり、まさに私が理想とするイメージそのもの。 「どうだ?参考になるか?」 あ!課長いたの忘れてた。 それぐらい私は自分の世界に入っていた。 「貴史様!」 ホテルの人だろうか? 慌てて課長に近寄ってくる。 ん?今貴史様って言ってたよね。 「ああ。支配人ご無沙汰しております」 どうやら課長に近寄って行った男の人はこのホテルの支配人さんらしい。 「今日はどうされたのですか?」 「突然来てしまって申し訳ない。ちょっと私用でな。少しこのロビーを見せてもらっててもいいだろうか?」 「何を改まって言ってるんですか。どうぞ。ご自由に。後でコーヒーでもご用意させていただきます」 「ああ。悪い」 私はポカンと二人の会話を聞いていた。 支配人の方は課長に頭を下げて仕事に戻って行った。 まさか……まさか……。
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