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～美由～
どうやって自分の部屋に入ってきたのか分からないほど全身に力が入らない。
課長は好きにしていいと言った。
それは私の望み通り契約を解消する事を承諾したことになる。
本当の恋人じゃないから別れるとはなんとなく違うけど、ショックは大きい。
明日から普通に上司と部下として接する事ができるだろうか？
と考えると今までとさほど変わらない事に気が付く。
当たり前か……恋人じゃなかったんだもん。
これでトモキくんは幸せになれる。
父親のいない子にならなくてすむ。
これで良かったんだと心の中で自分に言い聞かせた。
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