684人が本棚に入れています
本棚に追加
「何、馬鹿な事言ってんだ」
頭をコツンと叩かれる。
「認めない」
課長はハッキリと言った。
意外な返事に戸惑ってしまった。
絶対受け入れられるそう思っていたから。
「何で急にそんな事言うんだ?理由は?」
理由?
そんなの課長が一番わかってるんじゃないの?
「特に理由がないならそんな事言うな」
課長の冷たい言い方に段々と腹が立ってきた。
「私なんていなくたって……」
苛立ちと悲しみからなのか頭の中がゴチャゴチャになってきた。
「もう私は課長に必要ないですから。」
「何言ってんだお前……」
「偽りの恋人を演じなくったって課長にはもう……(沙織さんが)いるじゃないですか!!」
最初のコメントを投稿しよう!