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私だって課長を信じたい……。
でも私は見てしまった。
課長と沙織さんが抱き合っている現場を……。
沙織さんが課長にトモキ君の事をどう伝えてるのかは分からない。
私は誰を、何を信じていいのか分からない……。
「私は……」
どうしたいの?
偽りの恋人を演じくうちに本当に課長を好きになった。
いつか本当の恋人になれたらいいな。
そう思いながらそばにいた。
たとえ沙織さんの事を好きな課長でもそれでもいつかはと……。
けど沙織さんの帰国で状況が変わった。
そしてトモキ君の存在。
課長の事を嬉しそうにパパと呼んでいる姿を私は知っている。
私は目を瞑った。
嬉しそうに課長と手を繋ぐトモキ君。
その反対の手には沙織さん。
トモキ君が嬉しそうに二人と手を繋いでる光景が浮かんだ。
その子を……悲しませてはいけない。
それには私は側にいてはいけない。
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