白紙の契約

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一番側にいたはずだった。 だから松本に好きな奴が出来るなんて……。 まさか長谷部? いや……それはないだろう。 松本にとって長谷部は親友だからな。 男としては意識してないだろう。 長谷部には悪いけど。 じゃ一体どんな理由があるというのか? 松本は俺の側にいちゃいけないと言う。 まったく意味が分からない。 俺はイライラしてきて少し強引に松本をこっちに向かせた。 目が合った瞬間にキスをしたくなったがグッと堪え、松本の言葉を待った。 「沙織さんがいるじゃないですか……」 沙織? 突然出てきた沙織の名前。 俺には沙織とトモキがいるって……。 ちょっと待て!どーゆうことだ? 松本から聞いた事に俺は心底驚いた。 トモキが俺の息子……。 沙織が松本にハッキリと言ったようだ。 けど俺は何も聞いてない。 沙織の口から。 一体どうなってるんだ?
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