真実-2

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課長は私の為に今回色々と動き回ってくれた。 それって少しは私の事を思ってくれてるからなのか……。 それともやっぱり部下として大事だから? もう私達には契約とかそうゆう柵はない。 普通の男と女なんだ。 好きだと言ったら答えてくれますか? 課長の背中を見つめながら心の中で呟いた。 電話を終えた課長が私を促し、また一緒に歩く。 さっきよりも緊張している自分がいた。 「あいつら先に帰ったのか?」 課長の声に顔を上げると三人の姿が見えなかった。 「あれ?ホントだ。いない」 「まぁ、あいつらも子供じゃないから大丈夫だろう」 課長はそんなに気にしてないようでまた歩き出した。 完全に二人っきりじゃん……。 あの日から殆ど二人っきりになってなかったので更に緊張してしまう。 結局あまり話をしないうちにマンションに到着した。 「課長、今日はお疲れ様でした。おやすみなさい」 私は部屋に入ろうとドアを開けようとした。 その時……。 「松本」 課長に声をかけられその手を止め、課長の方に顔を向けた。 「話がある。月曜日の夜、時間空けといてくれ。じゃ、おやすみ」 そう言って課長は部屋の中に入っていった。 話って何? 期待と不安で私は週末を過ごす事になった。
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