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「やっぱり課長ってカッコいいわー」
ひよりが私のそばに来て言った。
「えっ?何で?」
「ちょっと解らなかったの?」
解らなかったので説明お願いします……。
「社長の言った事覚えてる?美由達に結婚するのか?って聞いてきたでしょ?」
あ!そー言えば……。
「今忘れてたでしょ?課長はその話を逸らすために話をしたのよ。だけど社長の面子もあるから美由の話もちょこっと交えてね」
なるほどね。
「美由の事、大事だって。やっぱり課長は美由の事嫌ってないよ」
「そーかなぁ」
私の言葉にひよりがはぁーとため息をつく。
「美由」
名前を呼ばれて振り向くと千恵が側にいた。
「社長にはきつく言っといたから」
あはは……。
きっと社長酔いが醒めただろうな。
「千恵、あのさ……」
私は昼間の事を千恵に謝ろうとしたが肩に手を置かれそれを遮られた。
千恵がニコッと微笑む。
何も言わなくても解ってくれる親友っていいな。
「もうこのままお開きになるみたいよ」
「マジで!!美由行くよ」
ひよりに腕を引っ張られ連れて行かれそうになる。
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