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「噂になってるよ」
ひよりが突然言った。
定時に上がれたので久しぶりに同期会を開く事になった。
とは言ってもいつものメンバーだけど……。
さっきまで全然違う話をしてたのにいきなり訳の解らない事を言う。
「噂って？」
ひよりは多分私に言ったんだと思うけど義春が聞いていた。
「山下室長と松本主任が付き合ってるって」
「「えーーーー!!」」
私と義春の声がハモる。
「何故らしいじゃなくて断定なの？」
「火のないところに煙は立たぬ。でしょ？」
ひよりはニヤニヤして言う。
「付き合ってるのか？」
義春が真剣な顔で聞いてくる。
「そんなわけないでしょ!」
私は呆れながら言った。
でも噂になるのも仕方がないかなとも思う。
どうしても仕事で一緒になる事が多い。
それに山下さんは私の私情を知ってるし、何かと気にかけてくれている。
それに……。
「告白もされたしね」
「「えーーーーーー!!」」
ひよりと義春の叫びに私はシマッター!!と思い慌てて口を塞ぐ。
「もう遅いんじゃない？」
千恵の突っ込みにこれから色々聞かれる覚悟を決めなくちゃならなくなった。
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