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「こんなゴシップ雑誌、あてにならないわよ」
千恵がため息をつく。
「そうそう。きっと仕事の関係で食事でもしてたんじゃない?周りに他の人もいると思うよ。こうゆうのって上手く写真撮るからね」
ひよりは私に向かって一生懸命フォローしている。
「でもいいよなー。こんな美人と食事出来るなんて……。痛っ!!」
「バカ!」
義春がひよりに叩かれたようだ。
何だかみんなに気を使わせてしまって申し訳ない。
私が不安がらないようにしてくれてるのが痛いほど伝わってくる。
「大丈夫。気にしてないから」
それを言うのが精一杯だった。
本当にこの恋は苦しい……。
追いかけても追いかけても全然追いつけない。
「なんだか疲れた」
私の口からポロリとそんな言葉が出た。
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