決死の告白-1

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「こんなにも人を好きになる事が辛いなんて思ってなかった」 「美由が羨ましい」 ひよりの声に私は少し顔を上げる。 「そんなにまで人を想えるなんて羨ましい。そうゆう辛さを私は経験した事ないから。美由は本気の相手に出会えたって事でしょ? 私だったら課長が財閥の人間って知った段階で諦めるけど美由は違った。 課長に認めてほしくて頑張ったでしょ?」 「そうよ美由。ここまで頑張ってきたじゃない。だったら最後まで頑張りなさいよ。きちんと自分の気持ち奥田課長に話しなさい。諦めるのはそれからでも遅くない。 待ってるのは美由らしくない。自分からぶつかっていくのが美由でしょ? ごちゃごちゃ考えてないでハッキリさせてきなさい」 「そうそう。美由らしく」 私らしく? 「当たって砕けろ。上手くいけばそれでよし。もしダメだたったら一晩中一緒に泣いてあげるからさ」 ひよりはすでに涙声で私はちょっとだけ笑った。 「美由。何もしないで後悔なんてしちゃダメよ。後悔するのは行動起こした人だけの特権なの」 千恵の言葉は重みがある。 その通りだ。何もしてないのに後悔なんかしちゃいけない。 「義春も何か言いなさいよ」 ひよりの言葉に私はん?と思ってしまった。 そういえばいたんだっけ? 千恵とひよりしかしゃべってなかったから義春の存在少し忘れかけていた。 ごめん。義春。
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