決死の告白-2

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義春に勇気を貰った私は課長への想いを膨らませて言った。 やっぱり課長への想いは変わらない。 だけどいざ告白すると思うと躊躇いが出てしまう。 頭の中でシュミレーションする度に思い出される。 あの冷たい眼差し……。 一緒にいた時には見せなかったあの顔を私はどうしても消す事が出来なかった。 やっぱり私は臆病者なのかもしれない。 ついため息が出てしまう。 「また幸せが逃げてったよ」 横に座る山下さんが言った。 今日は私達の最終目的地。 そう竣工式の真っ最中だ。 式に参加してるプロジェクト室のメンバーは私と山下さんだけ。 後のメンバーはこの後に行われるパーティの準備をしている。 式には奥田物産も参列しているはずだかその席には知らない人が座っていた。 奥田課長は来てないのか……。 残念な気持ちと少しホッとした気持ちが私の中にあった。 式も無事に終わりパーティまでの時間があるので私は休憩しようと空いている席に腰を下ろした。 「松本さん」 山下さんが私を見つけて駆け寄ってくる。 「どうかされたんですか?」 「模型を会社に忘れてしまったみたいで……。一緒に取りに行ってくれないか?」 模型を忘れるって……。 たしか昨日部下が運んで行ったはずだけど……。 「松本さん。早く!」 山下さんに急かされて私は慌てて後を追った。
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