新たな出発点

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あの日から一ヶ月が経った。 私は義春を除くいつものメンバーで居酒屋に飲みに来てる。 そこで私達は食べる手を止めてテレビを見ていた。 そこに写ってるのは奥田課長。 一ヶ月前に言っていた大きな契約が取れたらしいと報じられていた。 「さすが奥田課長ね」 千恵が感心したように言う。 「でもまさかそのテレビに出てる人の彼女がここにいるって誰も知らないのよねー」 ひよりはニヤニヤしながら私を見た。 「今日こそ話してもらうわよ」 お酒の勢いがあると人って怖い……。 「竣工パーティの日。したの?してないの?」 ストレートだなぁ。 私は苦笑いした。 このまま言わないと直接課長に聞きに行きそうなので私は渋々話し始めた。 「告白の話はしたわよね……」 車で告白し合った事は話していた。 ひよりが聞きたいのはその後の事なのだろう。 「課長に強引にホテルに連れて行かれた」 それを言った瞬間ひよりの目が生き生きした。
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