新たな出発点

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「こんな中途半端で……クソッ!」 まぁそうだろうな。 課長は上半身は裸だがまだ下は履いていた。 その先に進んでいたらこんな風にはならなかっただろう。 ある意味課長にとってはいいタイミングだったのかもしれない。 私は少し体の火照りを取りたい気分だけど……。 私もそんな時間はなかった。 「やっぱ行きたくねー」 課長はそう言うと私を押し倒した。 ちょ……待って。 まさか!! 課長は軽く私にキスすると体を起こした。 「クソッ。またおあずけか!」 なんだかその言い方が子供っぽくって思わず笑ってしまった。 「何だ?」 課長が不機嫌そうに私を見る。 「何だか可愛いなと思って……」 私がそう言うと課長はニヤリとして 「お前いい眺めだぞ」 と言った。 えっ? 課長の視線は私の体……。 「ギャーッ!!」 そう私は何も着ていない。 私は慌てて布団で体を隠した。 「今更隠したってもう俺は全部見てるんだ」 顔がボッと赤くなる。 そりゃそうでしょうけど……。そんなハッキリ言わなくても。 課長は私の頭をポンポンと叩くと 「シャワー浴びてくる。バスルームは二つあるからもう一つはお前が使え」 と言って寝室を出て行った。
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