ある日の事

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こう見えて結構、涙脆いんよ 冥帝「声出ないの?」 出来るだけ優しい感じの声で訪ねる 男の子はそれに頷く 迅帝「どうした?」 奴隷寸前だった彼らを、全員転移し終わったらしい 冥帝「多分だけど、彼、立てないんだよ」 男の子の体を見ると骨が浮き出る位に痩せ細っている 迅帝「ここに来る前、どこかに監禁されてたんだと思うよ。」 ちょっと記憶見ました。すいません 冥帝「帰る家ある?」 顔色の悪い顔が暗くなり首を横に振る 冥帝「よし、じゃ家に来い」 男の子は目を見開き驚いている 迅帝「まだ、家建て直してないだろ?」 冥帝「大丈夫、人間サイズなら雨を凌げる場所はあるから、それに弟欲しかったんだよな~」 生意気な子以外は 迅帝「ふ~ん…」 なんだ…その気のない返事は? 何が気に入らないのか さっぱり解らない
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