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キョウは私の同居人だ。
そしてゲイでもある。
さっき話していた『峰さん』は
キョウの今のカレシだ。
何度かこのマンションにも来ている。
(もちろんお泊りも含む)
キョウと私は今では家族。
****過去の話へ****
今から2年ほど前、
自立したいと家族に言い物件を探していた。
理想(思い描く部屋)と
現実(金銭面)が違いすぎて悩んでいた。
そこでルームシェアもいいかと方向転換。
自分の理想を現実化するため
ネットで同居人を探し面接を繰り返した。
私は『性格、同性、金銭、例のアレ』を
優先条件に探していた。
でもアレが理由で断られていた。
他にも理由はある。
私は女だけど言葉が荒く雑。
そして馬鹿正直で遠慮を知らない。
一人の女性と面接した時だった。
「初めまして…」と相手があいさつ。
「初めまして。単刀直入で申し訳ないんですが、
私、持病みたいなものがあるんです。
それでもいいですか?」
そう…私は病気ではない。
でも持病に似たアレがたまに出る
アレを隠せば即OKする人もいただろう…
でも、私はアレを理解し
受入れてくれる人が必要だった。
それは一番の条件だった。
彼女達の良い返事がないのは当然だった。
『持病』という言葉に引かない人はいない。
アレの詳しい説明は、同居し、
相手と信頼関係を築けた時に
伝え、理解してほしかった
これは我儘なのだろうか…
私は良い返事がない焦りもあり、
一つ条件を変更する事にした。
『性格』・・・・うーん。性格はやっぱ重要。
『金銭』・・・・これは私の収入を考えると無理。
『同性』…これは面接次第かな……
悩んだ末、異性でもOKにしてみた。
異性との面接はゲッソリした
好奇な視線で見られ質問も多かった
もうダメかも…
ストレスと疲労で投槍になっていた私に
キョウからの面接の申し込みが届いた。
私はその申し込みを受けて会う事にした。
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