15人が本棚に入れています
本棚に追加
キョウと同居して半年が経った頃、
私は自分のアレについて
彼に話す決意をしていた。
「ねぇキョウ」
「ん~?」
「私のアレについてなんだけど…
ていうか病気じゃない事を聞いてほしいの」
「その話はいいよ!俺も解ってるから。
レズもゲイも変わらないよ~」
「は?」
「俺も昔は悩んだけどさ。
これは病気じゃない!
だから気にしないで!」
「キョウ?何言ってんの?
私レズじゃないよ」
「ぇ・・・・」
「私レズじゃないよ」
「ぇえ~!」
いったいこの人は私の何をレズだと
思ったんだろう・・・・。
っていうか何をそんな驚いてるのよっ!
「そうなのか…レズじゃなかったのか…
じゃあなんで…いや。南帆は普通の
女の子って事なのか?いや…レズだったのか?
でもレズじゃない?いやいやそれなら
俺の事ゲイって聞いてあの反応はないか…
でもなんで恋人がいないんだ?」
彼はかなり混乱しているらしい。
今話して大丈夫なのだろうか?
私は不安になった。
私は彼を気に入っている。
彼は確かにゲイだった。
彼氏も見た事はある。
女の子には全く興味はない。
それに私は彼を女友達として接していた。
今では私の家族といえる程の存在になっている。
たった半年間で彼に打ち解けていた。
でも、今の会話で彼はどうやら
私がレズだと思っていたらしい。
彼は自分と同じだと勘違いたのだろうか?
この同居に賛成したのも頷ける。
どうしよう・・・・。
「じゃあさ。俺の事どう思ってんの?」
私が思い悩んでいる時、
彼がそう尋ねてきた。
迷いなく返事をした。
「女友達かな・・・・」
「ぇ?」
「正確言えば、家族で女友達のような…?」
「まじで?」
「うん」
「やーーーん!南帆かわいいっ!」
と言って私を抱きしめる。
(キョウ…あなたがどう見るかが問題なのよ…)
私は溜息を吐いてキョウを言った。
「だからね。私の事、理解してほしいの。
病気じゃない…他人が見みたら病気かと思う
コレを…全部話すからキョウの感想を教えて」
この天然キョウにどう話そう…。
不安気にキョウを見上げると
「うん。話聞く」
キョウは真剣な眼差しを私に向けていた。
最初のコメントを投稿しよう!