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数ヵ月後、私は退院して無事学校に復帰できた。
私が無事だったのは、最初に木に引っかかって、その次に足から落下し、下にあった車がクッションになったかららしい。
けれど、黒川さんが上に乗っていたし、私は落下の仕方がひどかったみたいで骨折してしまった、ということらしい。黒川さんは無傷だったみたいだ。
完治しているけれど、両親や教師には無理するなと言われた。
そして、学校に登校していった。
「え?黒川さんは?」
「最近学校に来ていないの。あなたのことについて、責任を感じているんじゃないかな。」
私は何も考えられなかった。
そう言われた途端、学校を飛び出して走っていた。
まだ治ったばかりの体で全力疾走なんて危ない事できないけど、今はそんなこと考えずにただただ走った。
黒川さんの家に到着して、インターホンを鳴らす。
出たのは黒川さん本人だった。
「・・・退院、できたんだね。」
「うん。」
「・・・本当にごめんなさい。」
「もう気にしないでいいから。」
「岡崎さんにまで迷惑かけて・・・あんな怒鳴って・・・私、もうどうしたらいいの・・・。」
「いつもどおりでいいんだよ。」
「そんなこと・・・私、岡崎さんの友達でいる資格すら・・・」
「待って。あのね、私は友達なんていらなかった。他人に愛情を注ぐなんて考えたこともなかったし、馬鹿げてるとも思ってた。でもね、貴方は違ったの。何故か、仲良くしたいと思ったの。一目惚れ・・・みたいな感じなのかな。・・・私はね、初めて友達になりたいって思ったのがあなただったの。本当だよ?」
私が説明すると、黒川さんは音もなく涙を流した。
「・・・だって、告白の時・・・」
「あれはね、直前までちゃんと見てたの。でも空き教室から見てたから、先生に見つかって説教食らっちゃって・・・。それが長引いちゃったんだよ。」
黒川さんは、驚いた顔をして、それから顔を歪めて
「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
泣き叫んだ。
「私!!勘違いであなたにあんなにひどいこと言っちゃって!!!最低だ!!!!最低だ!!!!!!!なんてことしちゃったんだろう!!!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめ」
「もういいから!・・・もう、そういうの考えるのやめようよ。」
「え・・・?」
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