453人が本棚に入れています
本棚に追加
はしたなくても構わなかった。快楽と解放が欲しかった。センセイに抱かれると解放される、雑種とか雑草とかの概念が消えるのだ。
「美羽がお礼したいって言ってたわよ」
「ええ。連絡が来ました」
「ふうん」
ちゃっかり連絡してるのか、呆れた。
「水曜日でしょ?」
「ええ」
「デートするの? 食事?」
「さあね。真梨夏さんに関係あるのですか?」
センセイは行為を終えて支度をする。袖のボタンを留め、ネクタイを締める。こうして僅かな会話が出来るようになっただけマシかと思う。
最初のコメントを投稿しよう!