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「………まだ、違うと申すか…では、次の証人を呼ぼう、入って参れ。」
つ、次の証人?何でそんなものが居るんだ?
俺は、やってないんだぞ?
「「「「失礼します!!」」」」
俺も入って来る時にやったようにしながら、四人の王国騎士が入って来た。
「お主達は昨日の騒ぎの際に駆け付けたもの達だな?」
「「「「はい!!間違いありません!!」」」」
た、確か、シンを連れて行った奴だよな……じゃあ、尚更俺じゃ無いことは知っている筈だろ?
「そこの貴族を殴ったのはそこの者で間違いないな?」
王様がそう言うと、四人の中の一人が一歩前に出て話し始めた。
「はい、間違いありません、私がそこにいる者を連行し、その際に顔も確認しました。」
カイ「そ、そんな事はありません!!」
「まだ、認めぬのか?もう、証拠はこんなにも出ているのだぞ?」
カイ「何かの間違いです!!だ、第一、貴族の方を殴ったのは、
同じ、三番隊所属のシンでございます!!そ、そうだ、シンを、シンを御呼び下さい!!そ、そうすれば「お、お黙りなさい!!」――ッ」
俺がシンを呼ぶように頼み、理由を話そうとしたところで、
王様の横の方から俺の声を邪魔する様に声が響いた。
あれは、王女か…。
「つ、罪を認めない上に、あろうことか、シンにまで罪を被せようとするとは、は、恥を知りなさい!!」
……待てよ、やっぱりおかしい………王女は俺に対して何時もあんな感じだが…………何故あんなにも動揺している?
「まぁ、よい、とにかくお主は貴族に対する暴行罪で王国騎士をクビとする。」
ク、クビ?俺が?やってもいないのに?死に物狂いでここまでやって来たのにか?
「お、お父様!!こんな者、処刑にしてくださいまし!!」
何を言ってるんだ?この王じ……いや…糞女は…。
「む、流石に処刑は厳しすぎるだろう。」
「うっ………………………あっ、ではこうしてはどうでしょうか?」
「成る程………。」
糞女は王様に近づき何かを呟き、また、戻って行った。
「お主に命ずる、貴族を殴った罪でお主は、装備無しでカンクルの森で一生を過ごす事を命ずる!!」
そ、装備無しで?しかも職業無しのステータスで?
………実質、死刑じゃあねぇかよ……。
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