課外2日目

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シャーペンを取り上げて、高橋のプリントのはじっこに答えを書く。 高橋がへらりと笑ってそれを見ている。 「高橋。」 ハルの声が聞こえて、オレは目をあげた。 ハルすげえ怖い顔してんですけど。 「俺の見せてやるよ。丸つけなしで。」 「ん?七重に見せて貰うから。」 顔をあげずに高橋が笑いながら言う。 「ちょ、それじゃ勉強になんないだろ?」 オレが抗議すると、ハルの眉間のしわが深くなる。 「自分の飼い犬にいいようにやられてるんじゃないか?神無月。」 時任がにっこり笑って言う。 やられてるって、なんだ? 勉強やらせてるのはオレだよな。 「黙っててくんない?」 ちらっと視線をあげて高橋が言う。 なんか笑ってないんだけど、高橋。 ん?こないだの件で仲悪いのかこいつら。 「ここでケンカすんな。外でやれ。」 内藤が冷静に突っ込む。
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