課外2日目

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高橋がシャーペンで答えをゆっくり書いていく。 「た、たかはし。」 オレが困ったように言うと、高橋がへらりと笑ってオレを見る。 「なんでこいつらがおれに指図すんの?おれ、七重のなんだけど。」 にこにこわんこみたいに笑いながら、なんでもないことみたいに高橋は言葉を続ける。 「もういらないの?おれ。」 「友達だろ?」 反射的にオレが呟くと、高橋の笑みが深くなる。 「そういうことだから。」 口元は笑ってるのに、高橋の目が鋭くなる。 目をあげた高橋が3人を睨む。 「引っ込んでろ。」 3人が殺気立つ。 なんだよこれ、なんでケンカになりそうになってんの。 さっきまで和やかなムードだったのに。わけわかんねえ。 ……っていうか、そもそもさ。 オレはべしんと高橋の後ろ頭を叩いた。 「ちゃんと宿題やって来なかったくせに、何言ってんだ?」 「痛いよ、七重~。」 へらっと高橋が笑う。 「何威嚇してんだ。」 「だって、土御門とかキモいよ。」 「借り作るの嫌なだけだろ?」 「それもだけどさあ。なんで土御門の友達とまで仲良くしてんの? 怪我した理由も教えてくんないじゃん?」
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