60人が本棚に入れています
本棚に追加
「早くしろよ!寒いんだよ!お前は主人が風邪を引いても良いっていうのか!?」
すかさず俺が怒鳴ると、ミッシェルは
「い、いいえ、良くないです…っ!し、失礼致します…」
と言って、シャワールームのドアをコンコンとノックして入ってきた。
ミッシェルは一瞬俺のほうを見たが、慌てた様子で目を伏せた。
ミッシェルの頬は、ほんのり赤く染まっている。
「た、タオルと…バスローブです」
目を伏せたまま俺にタオルとバスローブを渡そうと両手で差し出してくる。
待てよ、なんだこの高揚感は…。
もしやミッシェルがいつものミッシェルじゃないからか…!
いつものミッシェルならば一切表情を崩さないのだが、今のミッシェルは目を伏せ唇を噛み締めて赤面している…恥じらっているのだ。
ふはは、楽しい…楽しいぞぉ!
よぅしもっと虐めてやろう。
「おいミッシェル、お前どこを見ている?」
「ど、何処と申しますと…?」
「お前はまだわからないのか?人様に物を渡す時は相手を見ろと小学校で教わっただろがぁ!そんな無礼な態度で俺に物を渡そうなんて馬鹿げた真似するんじゃねぇよ!!」
「そう…ですが…っ」
「俺を見ろよ!俺の裸を!俺のちんkを思う存分たっぷりとなぁ!!」
「はいい!申し訳ございません…っ」
そう言うと、ミッシェルは伏せていた目を上げて背筋を伸ばし、俺を真っ正面から見つめる。
一糸まとわぬ俺の姿を見て、顔を赤くしているその姿は、とても可愛らしい。
そして言われた通り、真っ直ぐ俺を見てバスローブとタオルを渡してきた。
それぐらいでもう許してやっても良かったのだが、今のミッシェルがとても面白くてついつい俺は、
「お前が拭いてくれ」
と言ってしまった。
ミッシェルは、何を言われたのかわからなかったのか、目をパチクリさせて突っ立っている。
最初のコメントを投稿しよう!