第1話 『まぁ、良くあるprolog』

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「おまっとさーん」 グツグツの鍋を今に運び、ガスコンロの上に置き、火を点け肉を入れる 「それでこの時の功太は何の躊躇い無く校長先生を殴り飛ばしてさぁ」 「あははははっ!マジかよ!」 何か奥で如何にも女子トークってヤツが繰り広げられているんだけど。てか、校長殴ったのはあっちが女子のケツを故意に触ってたからだろ 「俺の過去なんざどうだっていいだろ。すき焼き出来たぞ」 「やっと出来たのね。もうお腹ペコペコよ」 「おっせぇよ、柳」 すっかり打ち解けた光乃は昼と変わらない調子で悪態を吐く 「はぁ、早く装うから卵かき混ぜろ」 「ハイ!」 「はえーな愛莉」 どんだけ腹減ってんの、コイツは 適当に野菜、焼き豆腐、肉をすき焼き用の小皿に装い愛莉に渡す 「………」 「光乃の分も装うから。そんな捨てられた子犬みたいな目で見るな」 犬って言うより猫だな、こいつぁ 「やた!」 「ほらよ」 光乃の次は俺の分を――― 「おかわり!」 愛莉がバッと小皿を突き出す 「はえーよ!?」 「おかわり!」 今度は光乃か!! 「ちょっと待ってろ」 棚から菜箸をもう2本取り出し、菜箸2刀流で二人の小皿に装い、直ぐに俺の小皿にも装った 「はぁ……やっと「「おかわり」」もう自分でやってくれ!!」 俺だって腹減ってんだよ。あと、クセのある店主が運営してる店に行った時の顔すんな
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