第1話 『まぁ、良くあるprolog』

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「手抜きしたクセに」 「アタシが買ってきたのに」 おーい、愛莉だけには手抜きとか言われたくねーよ。いや、光乃には感謝してるけどさ 「すき焼きのどこが手抜きなんだよ。美味いし簡単だし良いこと尽くめじゃねぇか」 ――― 晩飯が終えて光乃を何故か送る事になった 「ふぃー……食った食った」 隣では光乃が満足げな顔をして歩いている 「さっみー………ん」 カイロで手を暖めていると、白いふわふわした物が手に落ち、水に変わった 「雪、だな」 光乃が顔を上げながら降り積もる雪を見ながら呟く 「去年より早くね?」 まだ5日だろ、去年は12日まで降らなかったろ 「だなぁ……あ、もうここらでいいわ。じゃな!」 光乃は急に走り出して行った 「じゃあな………うぅ、さみぃ」 寒いのが苦手な俺は走って帰る事にした
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