第2話 『しばらく不良っ娘たーいむ』

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「てめ、本気ではたきやがったな」 剣道部の切り札と言われている愛莉の脳天チョップはしばらく悶えてしまうぐらい痛い 「ほら!歩きなさい」 「鬼か!!」 「天使よ」 行動をよく思い返してから言え! 脳天の痛みに耐えながら学校に着いた 「着、いた」 まだ開いてない校門の前に愛莉をゆっくり下ろして 「うおぉぉ!イッテェ!!!!」 のた打ち回り悶絶した キツい!コレはマジでキツいから!!!例えるなら股間を蹴り上げられた時ぐらい痛いから!体験した事無いけど 「柳?……何をしてるんだ?」 不審な目で俺を見る部長 「………ッ!」 こ、このローアングルは!!あとちょっと部長が前に出るか、エッチな風が吹けば桃源郷が見え―――た 「ふん!」 「ゴベッ!」 と同時に部長の蹴りが鳩尾に入った…………何で俺の周りに居るヤツらはこんな的確に鳩尾に入れれんだよ 「まさかお前がこんな露骨な覗きをするなんてな。幻滅だな」 「不可抗力……って訳じゃ無いけど鳩尾は酷くね」 未だに痛む脳天と鳩尾を押さえながら上半身を起こす 「柳、何色だった」 何を?と聞くのは愚問だろうか。否! 「真っ赤な勝負色だったぜ、センパイ」 「お前らぁぁ!!!!!」 真っ赤な顔の部長が俺の首にローキックを繰り出してからの隣のセンパイに底掌を繰り出した ちょ、首は危ないからね
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