第2話 『しばらく不良っ娘たーいむ』

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何でウチの担任やら顧問やらはちゃらんぽらんが多いんだよ 保体担当、保険医の井口は剣道部の顧問 「いねーのかー?アホい……ぐ…ち」 誰も保健室には居ないと思って隣のカーテンを開けたら制服がはだけた光乃が居た 俺の時間の体感速度が一時的に止まったのは俺がロリコンだからではない ロリコンではない! 断じて違う!!!!! 幸い光乃は寝ているここで音を立てずカーテンを閉めれば 「ん、んぅ……柳ぃ」 あら可愛らしい寝言ですね 「見たなぁ……ころしゅぅ」 「こわ!?この子寝ぼけながら恐ろしい事言ってんだけど!」 「し…ね」 寝ぼけた光乃はコツンって感じで俺の腹に拳を軽くぶつけた 「な、何か帰れねぇ」 「………柳?」 あ、光乃の意識が遂に覚醒した 「あ、おはよ」 「はよ………って、何でお前が居る!?」 「メリークリスマース!サンタクロースだよー」 「まだ2週間以上もあるだろ!」 「オブッ………上半身を起こすと同時に正拳突きとはな」 流石、不良幼女。割と痛い 「………行くぞ」 光乃は俺の手を掴みながらそう言って保健室の窓を開けた 「え、何処に――ウォッ!?」 「喧嘩しにだ!!」 ちっちゃな身体のどこに俺を引っ張り出す力が有るのかは知らないが俺達は窓から飛び降りた
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