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「光乃が2人!?」
「何でだよ!髪型が被ってるだけだろ!しかも色ちげぇ!!!」
「そうッス。あんなチビッコと一緒にしねーで欲しいッスよ」
――ブチッ
あ、今、光乃の何かがキレた音がした
「あんま調子乗んなよ。ガキが」
「アンタと1年しか違わねーッス」
めちゃガン飛ばす光乃とは対象に金髪はめっちゃ涼しげな表情を見せ付けて来る
金髪は今にも掴み掛かりそうな光乃には見る事無く、俺を見て微笑んだ
「アチキの今の興味は不良幼女じゃねーッス。古狼の頭狩りにあるッス」
「うわー、恥ずかしい」
何?古狼の頭狩りって。誰が考えたんだよ、あ、武野か
「何、顔を隠してんだよ」
少し気持ち悪い顔で光乃が俺を見る
「いや、恥ずかしいし」
「………意外と女々しいッスね……行くッスよ!」
「柳、そんなヤツ、ヤっちまえ!」
「えぇぇー」
お前は何で乗り気なんだ
金髪は容赦なくバットを振り回す
「なぁ、金髪。中三なら受験勉強しろよ。将来困るぞ」
「聞き飽きた綺麗事はいいッス。本音は何スか?」
「うっわ、メンドクセー。つー訳でさ」
金髪の手元をはたき、バットを叩き落として腹に底掌を決める
「あぐっ………!」
「ただ振り回すだけじゃ当たんねーよ」
「このぉ……」
金髪は腹を押さえながらなんとか堪えた
「頑張るな、意外と」
一発で気絶させる自信は有ったんだけどさ
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