第2話 『しばらく不良っ娘たーいむ』

10/16
前へ
/64ページ
次へ
      ‡ ‡ 急の豪雨の土砂降りで一時的に光乃宅のマンションにお邪魔した 「「くしゅっ」」 「えぁっくっしゅ!!」 可愛らしいくしゃみと下品なくしゃみが同時に発せられる。後者は勿論、俺だ 「クソ、急に豪雨になるとか聞いてねぇよ」 「アチキだって聞いてねーッス」 「俺も」 光乃からタオルを借りて濡れた髪を拭く 「オイ金髪」 「なんスか、ドチビ」 「テメェ、ここがアタシんちじゃなかったら病院送りにしてたからな…………」 暫くして光乃が深呼吸をした 「すぅ…はぁ……先、風呂入レ金髪」 うわぁ、めっちゃカタコトじゃねーか 「は、今なんて言ったんスか?」 「だから風呂沸いてるから先入れ」 「何でコイツはこんな真っ赤なんスか?」 金髪は理解し難いような顔をした 「未姫ちゃん…敵に塩……を、送る事に馴れてないからな」 所々、光乃が殴りかかったり蹴り掛かったりして来たが全て避けた 「俺の時はショートしたロボットみたいになってたぞ」 「オマエェェ!!!!」 何やら叫んでいるが光乃は頭を押さえれば体格差で余裕に勝てる 「ん?どうしたの?未姫ちゃん」 「調子悪いんスか?未姫ちゃんさん」 「オ、オ、オマ、オマエラァァ!!」 光乃は俺の手を振り払って何か構えた 「よーし、金髪。未姫ちゃんの腕掴んで可愛がってやれ」 「りょーかいッス」
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加