第3話 『お前のギターのせいでバンドが死んでいる』

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「バンドを 組 ま な い か」 記憶喪失とは厄介な問題だと思う 「よし、バンドをしよう。バンド名はぼーいずでっともんすたーず、略してぼいでもだ」 だって今までの経験値が0になり、さらには対人関係は勿論、家族との関係までもが消えてしまうからだ 「磯野ー!バンドやろうぜー!」 そして記憶喪失者は自分が何者で何の為に生まれたのか何て中二チックな考えをしてしまう 「ちょ、中井、おま!」 「五月蠅いよ蠅武野」 そしてソレは俺にもあった 小6の夏にトラックに引かれそうになった愛莉を身を呈して助けた結果、俺がトラックに弾き飛ばされが奇跡的に助かったらしい。トラックに弾き飛ばされた衝撃で俺は小6までの記憶を失ったみたいだ 「ぎゃーー!功太!ヘルプミー!!!」 いや、それ逆だし それからさっき述べたように中二チック思考が巡った結果、非行に走った 「どうしてそこで諦めんだよ!!シジミだってテュルルって奏でながらバンド組んでんだろ!!!」 「お前はどんだけバンド組みてぇんだよ!何で阿部さんで始まって〇造で終わるんだよ!!何がぼいでもだ!まるっきりガル〇モのパクリじゃねーか!!鰹は知らねーが中島はテコ入れするキャラに見えるか!?」 溜まっていた何かを全て吐き出したら少し楽になった気がする 「お前のバンドのせいでギターが死んでいる」 「だから逆だろうが!武野のクセして何ボケてんだよ!はったおすぞ!コラァ!」
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