第3話 『お前のギターのせいでバンドが死んでいる』

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「瑞希ちゃんは何をしに?」 喜多川と小堺を見ていると廊下の角を曲がろうとした小堺が風紀委員長に見つかりそのまま連れてかれた………というかなんかこっち来た!? 「柳功太」 鬼とは委員長の事なのだといま思った 「な、何でしょうか?風紀委員長様」 「どういうつもりなの?」 「アナタ様が抱えているバカが何か仰いましたか?」 委員長に何を吹き込んだんだ? 「校内でのパーカーの着用は認められてませんと言ったわよね?」 あぁ、そっちか 「それがですね委員長。実はこのパーカーは一度着てしまったら脱いだ瞬間、俺の心臓が停止してしまうんですよ」 「ですって、剣道部主将さん?」 委員長が俺に向かって微笑んだ…………正確には俺の後ろに居る第二の鬼にだが 「ウチの部員が毎回世話を掛けて済まない」 「琴巴も大変ね」 「互いにな」 ここでスクールカーストのトップクラスの女子高生達が疲れたような表情をする 「部長と委員長って俺だけには風当たりが強いよね」 「それはお前が普段からだらしないからだ」 「琴巴に激しく同意するわ」 おぉ、手厳しい
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