第3話 『お前のギターのせいでバンドが死んでいる』

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「ふっ、柳君はトラブルメーカーなのだな」 ケツをコッチに向けて凛々しい声で言われても対応に困るんだが 「アンタもでしょうが」 委員長は肩に担いでいる小堺のケツを叩きパーンと爽快な音を立てた 「い、痛い」 「アナタ達、そろそろ予鈴が鳴るから自分のクラスに戻りなさい」 「ハーイ」 「あぁ。柳、しっかり授業受けるんだぞ」 優等生な部長と素直な喜多川は各々の教室に戻った 「功太、前田風紀委員長の目が黒い内に教室戻るよ」 「了解」 「次、学校の校則に反している格好をしていたら担任の先生に注意するわよ」 「どーぞどーぞ。そんじゃ」 ちゃらんぽらんな担任に何を言おうがどうだっていいよ 教室に戻ると普段は団結力の無い我がクラスメート達は教卓を囲みガヤガヤ騒いでいた 「俺さぁ、思うんだよね」 「多分、俺もそう思ってる」 団結力の無い我がクラスメート達が何故、輪になっているかと言うとそれは朝の水野の発言のせいだろう 『あー、そうそう。今年の夏から10月まで校舎を改装したじゃん?そんでさっきの職員会議で理事長が久し振りに顔出してよぉ、「改装して潰れた行事を年末か年始ぐらいにやりますぅ~。あ、勿論、3年生は不参加ですよぉ~。内定者なんてほんの一握りしか居ないのですから」てよ。そんじゃ、伝える事は伝えたからリレーとか出し物とかテメェらで考えろな』 だってよ 「「今年中止になった行事を年末にやらなくてもいいと思う」」
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