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「どしたの?部長」
「そ、その…だな」
暗くてよく見えないが部長は明からに顔を赤らめている
「少々、と言うより物凄く迷惑を掛けるが良いか?」
「別に良いけど…?」
日頃の俺の行いに比べたら可愛いモンでしょ。内容知らないけど
「そうか、なら今からわ、私の事は琴巴……名前で呼んでくれ」
何時も凛々しく、何事にも動じない部長が初めて見せる恥じらいの顔。え、何この可愛らしい生き物は。俺の知ってる鬼部長じゃない
「やだ、可愛い」
「ひぅっ……か、可愛いなんて言うな!!後、からかうな!」
そう、顔真っ赤にして言われると何かがグッと来るね
「で、部長を名前で呼ばせて何をさせる気なんだ?」
「その、あれだ!中に入って察してくれ!得意だろ!」
えぇー。得意じゃねえー
「ちょ、ちょっとまっ「ただいま!」オイ!」
部長は有無を言わせないまま中に入っていった。ついて行った方がいいのか?これ
とか、思って中に入るのを躊躇っていると部長に微笑まれたから渋々に中に入った
「お邪魔します」
てか何を察しればいいんだ?
部長について行くととある一室の前に立ち止まった
「こほん……ち、父上。こ、功太を連れてきた」
「うむ、入れなさい」
襖の奥から波平の如く威厳のある声が聞こえた
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