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「中に入ってくれ」
そう言って部長が襖を開け中に入り、しばらくの沈黙が訪れた
重々しい雰囲気の中で部長のオヤジサンが口を開く
「君が琴巴の恋人の柳功太君かね?」
あぁ、そゆこと。オヤジサンに冗談半分で色恋沙汰を聞かれて見栄を張ってしまった。察した
「ハイ、琴巴先輩とはそう言ったご関係です」
「そうか、君には悪いが琴巴の事は諦めて欲しい。ウチは軟弱な男は婿にとらないようにしてるんだ。それに琴巴には許婚が居るんでな」
道場の娘で許婚持ちとかテンドウさんちのご家系ですか
「父上っ!それは父上達が勝手に決めた事!私には全く関係無い」
てか、そっちか~。許婚は予想の斜め上だったな
と、関心しているとなんか親子喧嘩が始まった
「父上達は何時もそうだ!私の事は何でも勝手に決めて!!」
「私はお前の為を思って言っているのに何故分からん!」
絵に描いたような親子喧嘩が始まった
「フフフッ、ごめんなさいね、騒々しくて」
俺の隣に茶を持った女性が隣に座った。若々しい見た目からにして部長の姉だろうか
「お邪魔してます」
「本当はちゃんとしたお持て成しをする所なんですが、主人の性格があぁ何で」
そう言ってお姉さんは茶をくれた
「……ズズズ………ふぅ」
うん、美味い
あれ、てか今、主人って言わなかったか?
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