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「あの、つかぬ事をお聞きしますが」
「何でしょう?」
ニッコリと微笑むお姉さん(仮)
「もしかして琴巴先輩のお母さんですか?」
「あら、よくお分かりで。いつも琴巴の姉と間違えられるんですが。老けました?」
「いや、聞かれても困るんですけど」
笑顔を絶やさないお母さん………と言うよりお姉さんが固定して来た
「おね……お母さん、アレを止めなくていいんですか?」
「どうせその内、琴巴が勝ちますから。あとお姉さんと呼んで下さいね?ウフフっ」
何だろう、一瞬だけお姉さんから殺気を感じた
「ハイ」
――ピンポーン
「おや、こんな時間に………あぁ、彼かしら。功太さん、一緒にお出迎えしましょ?」
「ハイ」
お姉さんには部長と有無を言わせない同じ匂いがする。いや、部長がお姉さんと同じ匂いがするのか
未だに口論をしている親子に見向きもせず、お姉さんと玄関に向かった
玄関には既に中性的な顔立ちの美少年が居た
「やぁ、琴美お姉さん、今日は琴巴と……そこの彼は?」
美少年が俺を睨む。敵対心が強いな
「うふふ、琴巴のぼーいふれんどと言う人ですよ。飛鳥さん」
お姉さん、要らない事は言わないで下さい。飛鳥って美少年が極道張りの睨みを聞かせてくるんですが
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