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最悪だ…。
授業中に寝てしまったせいで、俺は先生に呼び出しをくらった。
今は四時間目の授業。
呼び出しをくらったのは昼休み。
昼休みはたしか、雅也の天丼を買って、自分の飯を食って、先生のところへ出頭。
忙しすぎる。
…そうでもないか。
まぁ、いい。とりあえず雅也から無理やり天丼の分の金はぶんどった。
この授業が終わったら、教室を飛び出し学食に行こう。
そんで、雅也のクラスに届けてって、ん?
俺の目の端っこを、何やら小さいものが通っていった。
なんだあれ?
俺は一番窓側の席で、窓からは校庭が見える。
その校庭になにやら小さくて、茶色くて、とても可愛らしい…。あれば、犬だ。
くそっ!どうでもいい!
とりあえず、あと5分でこの授業も終わる。
終わったらダッシュで学食へ…。
早く…早く、時間が過ぎやがれ!
何を隠そう、実は俺は、トイレを我慢しているのだよ。
「あと、1分!」
俺は一人でつぶやいた。
もう少し、もう少しだ!
そう願ってると、チャイムが鳴った。
日直が挨拶を済ませると、俺はダッシュで教室を飛び出した。
ここの教室のいいところは学食に近いことだな。
歩いて数歩でつくところに俺は駆け込んだ。
やはり、一番のりで俺は学食に入った。
「おばちゃん!天丼ちょうだい!」
「350円ね」
「ほいよ!」
俺は小銭を台に叩きつけ、天丼を持って再びダッシュした。
向かうは、雅也の教室である1-2組!
1階の一番奥にある教室だ。
ってか、なんでこんなに急いでんの俺?
まぁ、こっから歩いていくか。
雅也の教室の前についた時、俺は雅也の姿を探そうとした。
「あいつ、どこだよ…」
教室中探してもいない。
したかないから俺は教室の中にいた適当なやつに話しかける。
丸坊主だからおそらく野球部だろう。
「なぁなぁ、これ、足立雅也の机の上においといてくれない?」
丸坊主のやつは何も言わずに受け取り、一度だけ縦に首を振った。
「ありがとね」
一言、礼を言い俺は自分の教室に向かった。
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