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自分の教室に戻り、朝買った弁当を食べながら思い出す。
授業中寝たのは確かだが、その時に見た夢だ。
授業中に夢を見るほど寝たのかと言う思いと、なんだ不思議な夢な気がした。
白い世界で一人っきり…。
寂しいもんだ。と、苦笑する。
実際、俺は友達が少ないし家に帰っても大抵1人だけ。
そんなことを考えながら、食事を済ませ職員室に向かう。
授業中に居眠りしただけで普通呼び出し喰らうか?他の奴だって寝てたじゃんか…。
そう考えながら階段を上り2階にある職員室へ向かう。
「失礼します」
丁寧にお辞儀して職員室に入って担任の先生を探す。
「木島、こっちだ」
声の方向を向くと、担任が手招きをしていた。
俺は素直にそこに行く。
迎え入れられたのは、職員室の中にある小さな談話室。
机が1つ、椅子が4つという狭い部屋だ。
ここは、噂だが完全な防音設備が整っているらしい。
そのため、スクールカウンセラーが来るときはこの部屋を使うとか。
雅也からの情報だから、いまいち信用無いが…。
それでも普段から、教員が生徒を呼び出して、深刻な話をするときはここに入れられる。
「まぁ、座れ。ここに来て立って話すのもおかしいからな」
「はい…」
俺は先生に言われるまま椅子に腰掛けた。
「で、話なんだが、授業中の居眠りは実際どうでもいい。お前がするのは初めてだから、言うとしたら今後気をつけろ程度だ」
「は?」
じゃあ、なんで呼び出されたんだよ…。
と、言うわけもなく俺は先生をみる。
「最近の家庭はどうだ?」
あぁ、またその話か。
俺は心底から思った。この学校に入学してから何度目だろう。
「もう、いいじゃないですか。その話は。前にも言った通り何もないですから」
俺はそう言った。おそらく小さい声で。
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