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ジリリリリリリリリ
突然の爆音に俺は目をあけた。
そして、目を閉じ条件反射で枕元に手を伸ばし、目覚し時計のスイッチを切る。
ふー、とため息をつきノロノロと起き上がる。
「また、大きな音で起こしてくれてありがとうございます」
寝ぼけた頭で目覚し時計にお礼を言い、ベッドから降りる。
家には自分以外の人はいなかった。
父親は数年前に蒸発し、そのショックのせいか、母親は今夜遊びに出かけている。
恐らく、あと1時間もすれば帰ってくるだろう。
今は6:15。
昨晩買っておいた菓子パンを口に突っ込み、制服に着替え始める。
6:30。
いつもより早いが支度は済んだ。
7:16発の電車に乗って学校に通ってる俺には、早すぎる程だ。
俺はしばし考え呟く。
「余裕を持つことも大切ですよな?」
最寄りの駅まで歩いて10分。
俺は、カバンを担ぎ、家を出た。
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